・小さな勝ちを得るための方法論

目標を決めることが重要

 

ベクトル指標を明確にするためにはゴールを決めていなければなりません。つまり目標がないから進めないのです。まずは、あなたの目標を決めることが重要なのです。

 

このことを、とりあえず覚えておいてください。つづいて継続力ですが、これを達成するためには小さな勝ちを小刻みに得ることが大切です。

 

このことは脳科学や心理学における実験でも明らかにされています。

 

例えば、バーベルの重量挙げ選手が120kgのバーベルをあげられなくて悩んでいたとします119。119kgのバーベルは上げられるのに、残り1kgの壁がどうしても乗り越えられません。
このときコーチは、ある方法をためしました。その方法とは何でしょうか?とりあえず考えておいてください。

答えは後で説明しますので、その前にカブトムシの話をさせてください。

子供がカブトムシの角を使って相撲で戦いを競い合っていました。A君のカブトムシは体格も大きく強いのにたいし、B君のカブトムシはいつも負けてばかりです。
しまいにはB君のカブトムシは自分よりも体格が小さい、C君のカブトムシにさえ負けてしまうようになったのです。

そこでB君は、自分のカブトムシに自信をつけさせようと、オモチャのカブトムシと相撲をとらせたのです。
当たり前ですがB君のカブトムシは余裕で勝てます。

それを何回も繰り返していくうちに、C君のカブトムシにも勝てるようになり、さらに体格の大きなA君のカブトムシにまでも勝利することができてしまったのです。
話を少し戻しましょうか。

バーベル重量挙げ選手のコーチは、120kgのバーベルをあげられない選手にたいして、このカブトムシと同じ戦略をほどこしたのです。
120kgのバーベルを119kgのバーベルだと嘘をついて選手に持ち上げさせたのです。

するとどうでしょう、その選手は、いままで持ち上げられなかった120kgのバーベルを持ち上げることができたのです。
その後は、121kgも122kgと今までよりも重いバーベルも持ち上げることができるようになり、自己記録を更新し続けていったのです。

いかがでしょう。カブトムシも人間も学術的に証明された実話です。

このことからわかるように、モチベーションと継続力は心理的作用が大きく関わっていますし、大きな勝ちを得ようと頑張ることよりも、まずは小さな勝利を積み重ねることこそが、大きな目標を達成するための近道だともいえるのです。

「急がば回れ」という言葉がありますが、まさにその通りで、あなたが出会いを確保するために何かしらの行動をおこすためには、大きなゴールを設定するのではなく、小さなゴールをいくつも設定しておき、
それがトータルで大きな目標に結びつけられるようにしておくことが大切というわけなのです。

ですからまず、あなたがすべきことは具体的な目標をイメージすることからはじめてください。そして、そのイメージを実行にうつすための小さな行動をゴールとするのです。

しかし、いきなり目標を持てといっても「カワイイ女の子と付き合いたい」とかだと具体的ではないですよね。
例えカワイイ子と知り合えても、頭が真っ白になり口説くどころか話すことすらままならないようであれば、意味がないわけです。そこで重要になるのが2の「口説き落とす会話力」です。

1と2は密接に関係していますし、同時にクリアできるようにゴールを設定したほうが、あなたの能力を引き上げられると思います。
つまり、設定する目標は、「あなたのコンプレックスをいかに武器にするのか?」をテーマに考えたほうが早いのです。

知っていますか?口下手な人のほとんどは、変な質問をして相手に嫌われたらどうしようとか、自分が、つまらない奴と思われたくないから話せないといった理由だということを。
しかし実際、人間は他人の話す内容には興味がなく、相手の話し方に注目をしているのです。

これも統計的な心理研究ですでに判明しています。
つまりストナン(ストリートナンパ)やクラナン(クラブナンパ)するにしろ、女性をデートに誘うにしろ、話す内容なんてどうでもいいのです。
それよりも話す仕組みや仕掛けを考えることこそが重要なのです。