・バカ、アホ、といった直接的な表現で女をからかうと…

イジリやからかいは虚構

 

 

今回のNGトークは「悪口」です。「バカ、アホ、マヌケ(笑)」言葉だけみると単なる悪口に聞こえますが、からかったり冗談半分でこういう言葉を使用しているという意味を伝えたくて「(笑)」をつけてみました。

 

そうしたことを前提にして考えてみてください。

 

よくバラエティ番組などを観覧してますと、芸人がアイドルなどにたいして「お前、アホか~」などと突っ込んだり、太めの女性にたいして「モーモーパラダイスでシャブシャブにされてこい」みたいな例え(この場合、デブ=牛、といういじりかたですね)をしている場面をみかけます。

 

見ている視聴者は、それが面白い反応であると思って、日常でもついつい試してしまいがちですが、実際は嫌悪感が残るだけです。

 

人をいじったりからかったりするというのは、お互いに信頼関係がなければ難しいものです。テレビに出ているのはそういうキャラクターを演じている人達であり、それは虚構なのです。

あなたが同じようにして笑いをとるには、あなたが作り出す虚構を理解して、その世界観についてきてくれる人でなければ理解できないはずです。

ためしに初対面の人をからかってみてください。嫌がられますから。見知らぬ人に突然バカにされて良い気分いなどなるはずがないのです。

ですから、バカ、アホ、クズ、といった直接的な表現でからかわないで、突っ込み的な口調だけマネすればいいでしょう。
そうすることで、言葉の意味はわからないで、笑いの雰囲気だけを出すことが可能になります。

笑いの空気というものは、非常に難しく、例えば、ドリフ大爆笑というコント番組がありますが、あれの初期は客の笑い声というものがはいっていませんでした。
すると不思議に、まったく笑えないのです。ベタなコントを視聴していることのほうが恥ずかしくなるぐらいです。

しかし同じベタなコントにも関わらず、中盤のドリフ大爆笑は、観客の笑い声を映像に追加しているため高視聴率をマークしています。

これは単なる心理トリックでしかないのですが、テレビをみている視聴者というものは、その心理テクニックに無意識で騙されて反応してしまうものなのです。

本来であれば、あなたが面白いと感じる感覚さえも疑うべきでしょう。もしかしたら単なる心理トリックに騙さされた錯覚なのかもしれないのですから。